福利厚生のサービスをアウトソーシングする

福利厚生とは企業が従業員やその家族の待遇や生活の質が良くなるように、月々の給料とは別に支給する報酬や支援のことです。代表的なものは厚生年金や公的医療保険、介護保険や雇用保険、労働者災害補償保険や児童手当拠出金などで、これらは企業に導入と実施が法律によって義務づけられている法定福利厚生と言います。従業員が利用できる形成貯蓄や家賃補助や社員寮、通勤手当の支給や保養所の利用や社員食堂などは法定外福利厚生で、必ずしも従業員に支給しなければいけないというわけではありません。近年ではこの法定外福利厚生の手厚い企業かどうかが、求職者にとって面接を受けるか受けないかの見極めにもなったおり、企業は様々な福利サービスで他社と差別化を図っています。

ユニークな内容としては社員やその家族の誕生日は有給になる、スポーツ系企業なら自社の経営するフィットネスジムやスパを社員割引で利用できる、食品系企業なら社員の自宅に自社の食材を届けるサービスなど、従業員のモチベーションがアップするようなものばかりです。しかしこれらのサービスはその企業の業種と合っていなければ莫大なコストや時間がかかり人材も必要なため、法定外福利厚生をアウトソーシングする会社が増えています。スポーツ系企業が食材を用意するのは大変ですが、食品系企業にアウトソーシングすれば簡単に手に入り、食品系企業が自社内ジムを開設するのは大変ですが、スポーツ系企業と提携すれば簡単です。このように管理の手間とコストを削減しながら従業員への福利サービスを提供できるので、福利サービスのアウトソーシングは年々需要が増えています。